徳島県鳴門市の大塚国際美術館をご存知でしょうか。
2018年の紅白歌合戦で米津玄師さんがLemonを歌ったことで話題になりましたが、
番組で使われたシスティーナ・ホール以外にも魅力たっぷりの美術館です。
ぜひ大塚国際美術館で世界中の名画を楽しんでみてくださいね。
大塚国際美術館はレプリカ専門の美術館
大塚国際美術館の特徴は、なんといってもレプリカ専門の美術館であることです。
世界中の名だたる名画を陶板で再現しており、見ごたえ抜群です。
また、当然のことながらレプリカのもとになった原画は厳重な温度・湿度の管理下に置かれていますが、
この陶板製レプリカは耐久性にすぐれているために、作品に手で触れることさえできるのもポイントです。
耐久性をいかした展示方法も大塚国際美術館の特色の一つです。
おすすめポイント
私が実際に見に行った中で、おすすめの展示を3つ紹介します。
システィーナ礼拝堂天井画および壁画
米津玄師さんがLemonを歌ったあのホールです。
バチカンにあるシスティーナ礼拝堂をそのまま再現しています。
ミケランジェロの名作「最後の晩餐」を中心として一連の壁画が飾られています。
実際のシスティーナ礼拝堂にも行ったことがありますが、
混雑していますしおしゃべりや注意の声が賑やかなので
作品自体は大塚国際美術館のほうがゆっくり鑑賞できますよ。
スクロヴェーニ礼拝堂
イタリアのパドヴァにあるスクロヴェーニ礼拝堂を再現したものです。
ルネサンスの美術の先駆者であるジョットのフレスコ画で飾られています。
本物のスクロヴェーニ礼拝堂の天井はラピスラズリの絵の具で塗られているのですが、このラピスラズリ絵の具には「水で濡らしたときにもっとも鮮やかで美しい色になる」という特徴があります。
かといって、当然のことながら史跡の天井を水で濡らすことなんてできませんよね。
その美しさを再現して見せてくれるのが大塚国際美術館のスクロヴェーニ礼拝堂です。
大塚国際美術館のスクロヴェーニ礼拝堂の天井は、ラピスラズリ絵の具を水に濡らしたときの色合いで作られています。
ある意味では本物以上の美しさといえるでしょう。
モネの「大睡蓮」
大塚国際美術館では、モネの「大睡蓮」を大きな池を囲む形で屋外に展示しています。
絵画を屋外に飾ることはかなり難しいですが、保存性の高い陶板のレプリカだからこそ屋外展示を行うことができます。
自然光のもとで、風に吹かれながら見る「大睡蓮」は素晴らしいものでした。
晴れた明るい日に訪れるとより鮮やかな大睡蓮を見られると思います。
大塚国際美術館で世界の名画と触れ合おう
大塚国際美術館は、本物の絵画では考えられないような魅力的な展示方法をとっている美術館です。
世界の名画ぞろいの美術館に、ぜひ行ってみてくださいね。